【 世界一のおっぱいをめぐる冒険 】
◆VrZsdeGa.U




39 :No.10 世界一のおっぱいをめぐる冒険1/5 ◇VrZsdeGa.U:10/03/07 23:36:02 ID:YvM8LgPT
 よりによって色街に、こんな別嬪さんがいるとは思いませなんだ。あ、いや、よりによって、なんていうと、色街にも失
礼ですし、あなたにも失礼ですか。いずれにせよ、私としては結構ですよ、あなたのような方がカタギの世界にいたなら、
なかなか出会えなかったでしょうからね。無粋ですが、おいくつで? へぇ、そんなにお若いのに。お察しいたします。ま、
悪くは致しませんよ。
 え? あれれ、これはなめられたもんですね、なんとおっしゃいましたか? 
 男の人って胸にしか興味ないのね。あぁ、こいつは失敬いたしました。あんまりにも豊かなおっぱいをお持ちでいらっし
ゃるもんでね、それでお気を悪くなされたなら、お詫び申し上げます。ですがね、その、なんですか。ちっと、おかしく感
じるんですよ。いや、世の男性を弁護しようってんじゃないんだ。それとは違って、あなたはその御身体を、売り物にする
覚悟が出来た上でここにいらっしゃるんでしょう、ねえ。そこ行くと、まさか先程のような台詞が出るとは思いませなんだ、
ってわけでして。
 ……へぇ、ブラフねえ。ま、よござんすよ、ですがね、なんでおっぱいを見られることに抗いますかね。いや、なんでお
っぱいに目を留めるのを、忌むべきこととしますかね。おっぱいは美しいものなのです、この世が生んだ最大の宝なのです、
いわば芸術ですよ。子を育み、男を癒し、女を高める、そんな万能の神秘を愛でぬなど、どうしてできましょう。裸婦画が
なんで宗教の喧伝、ってな名目を使ってまで描かれたかと言えばね、人間の体を賛美するためなんですよ。決して欲望の赴
くまま、などではございません。私とて、同じ思いでもっておっぱいを愛しているのです。そもそも、そんな立派なものを
恥ずかしがる方がおかしいってわけで。
 おっと失敬。つい勢いこんでしまいました。いやね、世の男性を、卑下するわけじゃないんですが、こう、さも欲望に取
りつかれた魔物のように扱われると、こっちも情けなくなるんですよ。私はね、世界一のおっぱいを捜しているんです。何
が世界一かって、そりゃわかりません、もちろん見当さえ。ある人曰く、これだ、ってのが見つかるらしいんですけれど、
これがなかなか、ね。ともあれ崇高、なんて言うと誇張がすぎるが、蔑まれるいわれはない、ってわけです。
 きっかけ? んん、そいつを話すと長くなっちまうんですが……はぁ、よござんす。時間がなくなっちまうのは惜しいが、
さっきのお詫びがわりみたいなもんだ、話させていただきます。

 こう言うとなんですが、私とて初めは、ここいらによく来る男どもと大して変わりない考えでもって、女性を見つめてお
りました。元々おっぱいは大好きでしたがね、おっきなおっぱいだろうとちっさなおっぱいだろうと、おっぱいはおっぱい
だ、揉めて舐めて弄べればてんで構わねえ、なんて思ってたんです。
 一昨日はメロンみたいなでっかいおっぱいを、昨日は揉めるのかもわからねえほどちんまいおっぱいを、俺のしらねえお
っぱいはねえ、てな具合に放蕩の日々を送ってたんですが、そんな折ある噂が流れてきました。なんでも、隣の村でおっぱ
い狩りが行われてる、ってんだ。初めは、苺だの葡萄はともかく、とうとうおっぱいまで狩れるご時世になったか、なんて
びっくりしつつも、嬉しさで聞いた先から肉棒が勃起しちまったんですが、ま、そんな夢みたいな話はあるわけもなく、つ

40 :No.10 世界一のおっぱいをめぐる冒険2/5 ◇VrZsdeGa.U:10/03/07 23:36:26 ID:YvM8LgPT
まびらかに聞くと、その、フェミニストってご存知ですか。要するに、女性の権利を男性と等しくしよう、って努めていら
っしゃる方々のことです。もちろん男の支援者もいるらしいんですが、その村のフェミニストは、やっぱり女性が大半だそ
うで。ええ、信念はともかくとしまして、フェミニストの集まりが、村にいらっしゃる女性のおっぱいをもぎ取ってしまお
う、なんて企てているって話だったんですよ。
 ねえ、恐ろしいでしょう? 連中はもっともらしく、そもそも、乳房やらヴァギナのような女しか持ち得ぬ物が備わって
いるからこそ、我々は女として見られるのであり、育児などを押しつけられ、男どもに虐げられてしまうのだ、女性が女性
から脱すためには、まずパイよりはじめよ、ってんですが、ほんと、なんのこっちゃって話でございます。女性主義が聞い
て呆れるんですが、ともあれ私としちゃ拝めるおっぱいが減るわけですから、死活問題ってところでして、正義心と欲情を
糧に、なんとかそいつらを懲らしめてやろうと村に赴いたんですが、いやはや見栄えのしない光景ばかりでございまして、
いずこを歩けど、服の上から覗ける膨らみは、見つけられなかったんですよ。みんな貧相な、いや、無いに等しい真っ平ら
な胸ばかりで、心なしか女性達の顔は胸の厚みに比例するように、いずれも沈んでいらっしゃいました。私としたら、いう
なれば逆浦島太郎みたようなものですね。とことん不毛になっちまって、軽い喪失感を覚えましたよ、まさに胸のところが
ぽっかりとしてしまった感。
 いや、失敬。ともかく笑い事にはできませんので、仔細に話を伺って、連中の本拠地なり何なりに乗り込もうと図ったん
ですが、行き交う方々は何にも話してくれず、そりゃ女性は、病気でも何でもないのに、自らのシンボルめいたものを削ぎ
落とされたんですからわかるとして、不思議と男どもも、何にも言わなかったんですよ。こいつは恐怖政治でも敷かれてん
のかな、なんて思いつつそこらを歩いていると、不意にどこからか、
「もし、そこの人」
 なんて声が聞こえてきたんです。見ると、顔から足までを、隙なく厚い衣服で覆った方がいらっしゃって、
「このあたりでは見かけない方ですが、もしや評判を聞きつけてここへいらしたのですか?」
 と続けて仰ったので、私としてはええ、と首肯するほかありません。そうしたところで話をうかがいますに、村は完全に
連中の支配下に収められ、男女問わず歯向かう者は処刑、特に男はといえば性欲の奴隷となった悪魔、ってことにされて、
ま、とにかく酷い目に遭うんだそうです。で、その方が、
「私は、あの集団の魔の手からなんとか逃れている者です」
 ってなことを仰って、上着を脱ぎ胸元を広げたかと思うと、そこには、紛う事なき女性の象徴があらせられました。
 え? ええ、それは、後々お話しいたしますとして……はぁ、確かに仰る通り、実際は違うんですが、罠と言われてもお
かしくないものでした。ですが、当時の私は頭に血が上っていたものですから、そんなことには気づかず、それに、
「一刻も早くこの村から立ち去ってください、ここは危険です」
 ってなことを仰るものですから、これは本当だな、と思ってもおかしくはないでしょう? それはともかく、私は怒り心
頭に発していましたから、いかな諫言とて諾々と受け入れるわけにはいきません。なんとか説得を試みたところ、彼女が連

41 :No.10 世界一のおっぱいをめぐる冒険3/5 ◇VrZsdeGa.U:10/03/07 23:36:50 ID:YvM8LgPT
中の拠点を教えてくださったので、私はすぐさまそこに向かいました。
 で、いざ着いてみると、あまりの異様な光景に驚いてしまいました。連中はいずれも、どういえば失礼に当たらぬかわか
りないんですが、ともかく言っちまえば嫁の受け入れ先が見つかるのか、ってな具合な容姿の持ち主ばかりでした。しかも、
そこそこのふくらみが並んでましたんで、
「人に苦しみを押し付けといて自分だけのうのうと暮らしてるとは、どういう了見だ」
 ってな具合に勢いこんではみたものの、連中はしれっとして、
「あら、自分だけのうのうと暮らしているのは、はたしてどちらかしら。あなたみたいな粗暴な男が女性にこだわるのは、
所詮欲望を満たしたいがためでございましょう。女を蹂躙して自らは安住の場所へ、どちらが酷いかは、明白では?」
 と言いやがるばかり……へぇ、とはいえ私も、当時は欲の塊でありましたから、少しく勢いを殺がれてしまいました。た
だやっぱり、許せないものは許せない。
「女のおっぱいはとてつもなく大事なものなんだ。妊娠だのセックスは代用できるだろうが、赤ん坊におっぱいを飲ませる
のはやっぱり人間の母親しかできねえ。おっぱいは男に愛情を育ませ、女に責任を学ばせるんだ。そんなかけがえないもの
を蔑ろにするなんざ、人非人のやることだ」
 と、タンカを切ってやったんです。還暦を過ぎても盛りは過ぎなかった爺ちゃんの、受け売りなんですがね。
 うちの爺ちゃんは、理想のおっぱいを捜した後にそれをいたぶりつくす、ってな考えを持っていた人でした。街を歩き回
った挙句、ようやく美しきおっぱいを見つけたんですが、逆に淫乱になった女性に自らの身を征服されてしまったそうです。
ついでに言うと、親父もまた同じような理想を求めた末、とうとうこれだというおっぱいを色街で見つけたのですが、火事
が起きて邪魔がはいってしまったそうです。ですが、この機会逃してなるものかとひたすらセックスを続け、消防隊員が駆
け付けたのと時同じくして果てた、なんて過去を持つらしく、その時植え付けた種でもって私が生まれた、とは母の言です。
結局、そうした血統の裏付けがあるからこそ、私の行動は成り立っているのでしょう。
 さて、閑話休題。で、威勢よく言ってやったはものの、連中は、
「まぁいやだ、これだから男って野蛮で嫌だわ、そんな極論を持ち出して。とっちめてやりなさい」
 と聞く耳持たず。ええ、女性の権利向上なんてお題目は嘘っぱちで、てめえらの容姿が醜いことに始まる逆恨みは、明ら
かでした。さしものフェミニストも、そんな連中と一緒にされちゃ、たまったもんじゃないでしょう。けれど、どうせ女ど
もの集まりだから、力に物をいわせりゃなんとかなるだろう、と考え、
「いいぜ、てめえが何でも女の思い通りに出来るってんなら、まずはそのふざけたフェミニズムをぶち殺す!」
 てなことを言ったのですが、油断が仇になっちまいました。そこには魔女が控えていて、そいつが、ぶつくさと呪文と思
しきものを唱えたかと思うと、たちまち私の体は、赤ん坊のそれに変わってしまったのです。連中は一様に高笑いを上げ、
「自分達の欲望のはけ口にしていた魔女に仕返しされるなんて、さぞや悔しいでしょう」
 てなことを言うばかりです。魔女狩りがどうあれ、悔しいことに変わりはないのですが、どうしようもないこともまた明

42 :No.10 世界一のおっぱいをめぐる冒険4/5 ◇VrZsdeGa.U:10/03/07 23:37:14 ID:YvM8LgPT
らかでした。ばぶばぶ、なんて声にならぬ声を上げていると、
「連れてまいりました」
 ってな声が聞こえてきて、見ると先程の女性が、鎧をまとった兵士達に両脇をつらまえられた姿で、おいでになったでは
ありませんか。兵士の一人が、
「この者には、今や赤ん坊となったその野蛮な男に革命を教唆した疑いがあります」
 ってことを言う。これは一巻の終わりだと思いました。元はと言えば、己の性欲をきっかけとしていたのですから、その
罰が当たったとも思いました。よりによって他人まで巻き込む始末。なんと、罪作りな人間でしょう。
 彼女は処刑場に連れて行かれ、連中の目にさらされる中、ギロチンにとらわれてしまいました。へぇ、そりゃもちろん、
裸のまま。胸には麻酔をかけるらしく、肉体としての痛みは、さしたるものではないのでしょうが、精神的な痛みたるや言
語を絶するものでございましょう。あぁ、なんとか助けてやりたい、しかし、それがままならぬ身。ですが、運は我にござ
いました。私は例の魔女に抱きかかえられたまま、処刑を見守るよう命ぜられました。そして、執行人の役を任ぜられたの
は、魔女だったのです。魔女は大胆に胸元を露わにした服を着ていました。私に見せつける、という傲慢な意図があったの
でしょうが、同時にそれは弱みでもありました。魔女がギロチンを操る縄に手を伸ばした隙に、私は胸当てをはがし、そい
つの乳首にかみついたのです。
 ええ、そりゃ味気ないものでしたよ、ですが効き目はよく、魔女の乳からは、母乳が出たのです。すると、私の体はどん
どん、元の大きさに戻っていくではありませんか。おそらく、魔法は女に対する憎しみで成り立っていたのかもしれません。
女の証を見せた魔女には、魔力を保つ余裕がなくなったのでしょう。ともあれ、肝心要を取り除いたわけですから、あとは
しめたもので、
「この母乳は嘘をついている味だぜ」私は一気呵成にまくしたてました。「てめえらは美しい女に嫉妬していたにすぎねえ
んだ。嫉妬のあまりてめえの顔まで醜くしちまった。だがどうだ、この母乳の通り、てめえらの根っこには取り除けない女
の証拠があるじゃねえか。確かに差別は見逃せないが、逆にお前らが女を差別しちまったら、元も子もないだろう。そもそ
もなんで女と男なんて区別があると思ってやがる、そこには各々の適不適が存在するという意味があるんだ、役割なんかじ
ゃねえ、それを認めないなんて往生際が悪すぎるってもんだ」
 連中は目を覚ましたように、一様にその場に立ちつくしてしまいましたので、私はその隙を見て、ギロチンから彼女を救
いだしました。今更ながらに彼女をみつめると、大変美しい御身体とおっぱいをお持ちでいらっしゃいました。彼女は口を
開くと、
「お許し下さい、私はあなたをお恨み申し上げました。あなたのことをさも、無鉄砲で無力な人だと思い込んでいました。
あなたは本物の正義の人だったと知らず」
 と仰いましたが、謝りたいのは私のほうでした。
「俺だって、性欲を糧にここまで来ました。自分の欲望を奪う輩が許せない、ってな動機で、つまりはエゴイズムを源とし

43 :No.10 世界一のおっぱいをめぐる冒険 5/5 ◇VrZsdeGa.U:10/03/07 23:52:29 ID:ENZu4ifk
て動いていたんで、やつらと大差はなく、今だってあなたの麗しいおっぱいに胸が高鳴ってます、むしろお許しを請うのは、
俺の方なんです」
 私がそう申し上げますと、いつのまにやら連中は涙を流し、一斉に私達に謝罪を述べ始めました。ちなみに私は裸でした。
赤ん坊のまま大きくなったものだから、服が破けちまったのです。どこぞで見たような光景がその場に広げられると、どう
したことでしょう。彼女の体から光が発せられ、辺りを白く包んでいくではありませんか。きつい眩しさに目をつむり、し
ばらくすると、だんだん光が弱まっていくのを感じ取ったので、おそるおそる目を開けると、なんとそこにいた人間は、全
員麗しい女性に変わっておりました。困惑のまま、目をきょときょとさせていると、どこからか、
「よくぞ自らの罪を認めました」
 ってな声が聞こえたんで、首をあちこちに向けますと、ようやく我が頭上に、人間のものとは思えぬ高貴な雰囲気を帯び
た方がいらっしゃるのを、見つけました。彼女は真っ白な衣と羽根をまとった天使となっていたのです。胸元には、この世
では滅多にお目にかかれぬほどのおっぱいが輝いて備わっておりました。
「あなたこそ、真の清潔な魂を持つ方です。私とともに、暮らしてはもらえぬでしょうか」
 天使様はそう仰いましたが、彼女はあまりに清らかであって、私には分不相応に思え、思わず首を振ってしまいました。
「俺は、あなたにはふさわしくない人間です。決してあなたに難があるわけでなく、難がなさ過ぎて、俺の難がうきぼりに
なっちまうんです。第一、俺は今だっておっぱいばかり見つめております。こんな天の恵みを得てしまっては、俺はもっと
堕落の道を歩んじまいそうなのです」
「そうですか」彼女はわずかに落胆したように仰ったかと思うと、続けて曰く、「あなたは、どこまでも正直なお方ですね、
本当は私が婿に迎えたいのですが、いいでしょう、捜しなさい。この世界には、あなたが見つけるべきおっぱいがございま
す。たくさんの女性と交わり、おっぱいを見なさい、さすれば、きっと世界一のおっぱいを見つけられるでしょう」
 彼女の力は絶大でありました、おっぱい狩りの首謀者だけでなく、連中から害を被った村の女性達をも救ったのです。私
は、少しの名残惜しさを感じつつも、天使様と元のフェミニストくずれに別れを告げ、旅に出ました。

 ま、そんな具合でもって、今に至っているというわけで、私は欲望を棄てた上でおっぱいを愛でようとしているんであり、
それを欲望だなんだという理由で無下に扱われては……あ、あれ、どこに行くんで? え、ちょ、本当ですよ、信じていま
せんね、そりゃたしかに証拠はございませんがね、私は今まで幾多のおっぱいを見てきたんですよ、あなたのおっぱいはそ
の中でもとりわけよろしい、ですから、あぁ! 痛いじゃありませんか、あ、やめて、股間は、股間は!
 ……はぁ、やれやれ、気性が激しい方だ、おっぱいも激しく揺れてやがる。しかし、何が悪かったんだ? こちとら、望
まれる通りにありのままを話したってのに。いきさつを言わなきゃ嫌がり、言えば遠ざかる、解せねえなあ。





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